不良サラリーマン(♂)かつ漏電生活者の日常


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ぼくらのサイテーの夏

ぼくらのサイテーの夏
笹生陽子(講談社文庫)

 小学生向けの、いわゆるジュブナイルなんだが、たまにはこういうのを読んでみるのも良い。

 二人の男の子が、罰としてプール掃除を夏休みの間、やらされる中で仲良くなっていくという話。それぞれ家族に問題を抱えて、それなりに悩みながら毎日を過ごしている。

 それぞれの父親が時間について同じようなことを子供に教えている。

「いいか、時間をバカにするなよ。時間ていうのは、人それぞれに、さまざまな『意味』と『重み』をもってて、おなじひとつのものじゃないんだ。かりに、おまえが待ち合わせをして、十分遅れていったとする。おまえにのっての、その十分は、マンガでいったら十ページ、計算問題五コぶんくらい進めるていどのものだとする。けれども、相手が、その十分で、おまえの倍もマンガを読んで、おまえの倍も問題をとく力があるやつだとすると、待たせたおまえは『たったの十分待たせただけだ』と思っても、『もう十分も待たされた』って相手は思うわけなんだ」P.26


 だからこの子は「待つのが好きで、待たせることは好きじゃない」のだ。

 もう一人の父親は

「人といっしょになにかをするとき、た。とえば、おれが一人で遅れて、ほかのみんなを待たせたとする。それで、みんなが、おれを待つ。そうすると、おれを待ってるあいだ、みんなの時間がむだになる。その、むだにしたみんなの時間をだれが使っているかというと、待たせたおれが使ってる。それを『盗む』といったんだ。人の時間を盗むってことは、まぁようするにドロボーだよな。時間は目に見えないけど、でも、絶対盗んじゃダメだって」P.154

 と子供が言えるように教えた、というわけだ。

 耳が痛い…
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by over45 | 2006-04-22 16:42 | 読書