不良サラリーマン(♂)かつ漏電生活者の日常


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ありえない日本語

 先日購入した「ありえない日本語」。面白く読みました。

 会話の題材の多くを少女マンガやTV番組から集めていて、生々しい例が紹介されています。たとえば第6章『タメ語は失礼ですか?』には

まず、少女マンガのセリフから見ていくことにしよう。ここでとりあげるのは、陸奥A子、田淵由美子、太刀掛秀子といった人たちによって描かれた、いわゆる「乙女ちっく」と呼ばれる少女マンガである。


 と前置きされ、その中のセリフについて考察されている。例として上記の作家の他、小椋冬美やくらもちふさこも取り上げられている。りぼん、別マの黄金時代(?)を思い起こさせてくれるワタシもその昔、愛読させていただいておりましたので…

 また第4章『「~じゃないですか」は失礼じゃないですか』では

『恋のから騒ぎ』というテレビ番組をご存知だろうか。(中略)また同時に、ことばの使い方を観察し、考察するという立場から見ても、彼女たちのトークは、たいへん興味深い事例を提供してくれる。


 あの番組を考察の対象にしている人がいるとは思いもよらなかった(笑)。

 また第5章『「よろしかったでしょうか」はなぜ「丁寧」か?』で、ファミレスでよく聞かれる「メニューのほう、お下げしてもよろしかったでしょうか」という表現について、その表現が形成されるに至った背景を次のように考察している。

はじめは、店員が何も言わずにメニューを下げる対応や、「お下げします」と言ってメニューを下げる対応が行われていた。しかし、このような対応には、客の行動の自由への配慮がないと感じられるようになった。そこで、店員が「お下げしていもよろしいでしょうか」と言ってメニューを下げる対応が生まれた。しかし、この対応には、判断の負担を客に負わせるという、新たな問題を生んだ。そこで、判断の負担を客に負わせないようにする配慮も行った対応として、「お下げしてもよろしかったでしょうか」と言ってメニューを下げる対応が生まれた。


 なんだそうです。ただ筆者は、「このような配慮は、堂々巡りである」と批判的です。ワタシ自身、実際に耳にすると違和感あるし、そこまで言う必要ないんじゃない、と常々思っています。

 何気ない会話を研究対象にしてしまうこの先生に脱帽です。
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by over45 | 2005-09-13 22:57 | 読書